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吉本直紀『吸血 完全版』 2009.11.29

11月14日土曜日、浅草のすみだリバーサイドホールまで観に行ってきました。
映像作家のお友達素太さんこと吉本直紀さんの映画『吸血』完全版!
もう、すんごい前から観たい観たいと思っていたのが、やっと実現!
素太さんの他の作品のレビュー、こちらから飛んでいただきたいのですが、これまたどの作品とも違う、アングラアート好きにはたまらん、すっっごく美しい映画でした。
現代の歪んだ壊れかけた都会の世界から、ノスタルジックな大昔の世界へ。
着物姿のヴァンパイアは驚くほどマッチしてました。
そして、おそらくクラウス・キンスキーの『ノスフェラトゥ』を意識してのキャスティングではないかと思った舞踏家室伏鴻。



その肉体美と動きの美しさに魅入りました。
一切妥協せずに美を追求した作品だと思います。
サイレント映画を意識し、セリフを字幕で表すのも、違和感なく自然な感じで良かったです。
ただ欲を言えば、ハッとするようなキョーレツに残酷で美しい場面があれば良かったかな~と。メリハリつくし。
ギロチンのシーンもありましたが、ギロチンは自分的にはピンと来なかったです。
でも血の色・感じは良かったです。

上映後に、素太さんのイメージフォーラムの先生でもある映画監督の金井勝さんとのトークショーがありました。
いまいち私には同意しかねる発言も沢山ありまして^^;、指摘されていた字幕の速さは丁度良かったと思うし…。
…と言うか、とまどっていた感じでした。
アートとしては成功しているとおっしゃっていまして、ドイツ表現主義等の話に行ったあたりはおもしろかったんですが。ちと御自分の宣伝が多かったよーな気が…
トークショーを聞いていて成る程と思ったのは、多くの映画ファンと言うのは、作品にストーリー性を求めるものなのだな、と言うことです。
そして解りやすさですね。
そういうもの抜きに楽しめる映画ファンと言うのは、少数派なのかもしれません。

『吸血』こちら↓↓↓で紹介されています。

 

『吸血 完全版』
Stavros Film ホームページ

その他の吸血鬼映画など、いっぱいレビュー書いてます~是非こちらから。

クリックよろぴくー。


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テーマ : 日本映画
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60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。アジアン雑貨・ファッションやパワーストーンも好き。西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!
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