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『太陽がいっぱい』 2008.2.28

こういう名作は、何度観ても良いし、新たな発見があるものでありますが、いやあ、これほどとは!あまりの完璧ぶりにブッたまげました。
映像の美しい映画は退屈なのが多いのだけど、これは何もかも揃ってます。
映像美、音楽、キャスト、そしてサスペンスにも満ちていて、細かい所まで、ほんっっとにスゴイです。こんなに美しいのにおもしろい映画ってあるでしょうか。
不安な心理を表わしているような市場の魚の顔のおもしろい事!1シーン1シーンが実に美しいです。
アラン・ドロンはもう切なくなるぐらい良いですし、モーリス・ロネも良い!
そして、ほとんどの人が、被害者よりも加害者に味方してしまう映画でしょう。
勿論、被害者から受けたもろもろの事もありますが、スゴイのは犯罪後の見事な細工!ああ、ここまでしたのに~~って思ってしまいます。
サインの練習は、小さい頃に観た時から実に印象に残っているのですが、蒲団に人が寝た形跡をつける所とか!
2度目の殺人の時に、なにげに思い出したのが、『罪と罰』のラスコーリニコフでした。

  

全然違うと言えば違うのですが・・・。

最初からラストまで、強烈な光と影、陰と陽で表わされているように思います。全ては輝く太陽の下で行われる所が斬新です。

警察がはってはいたものの、警察の捜索によるものではなく、全ては偶然のなせる技なのが恐ろしく悲しいです。
そんなラストまで完璧に見事です。

公開時に映画館で観た母がうらやますぃ~~



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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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もう一度観たい映画

この映画は子どもの頃に何度となく観ました。
私が好きだったのではなく、姉が大好きだった
ので、一緒に見せられたという思い出の映画です。
子どもの頃は姉と何でも共有しなければいけなかった
ので、テレビのチャンネル権が私にはなく、この映画
と「真昼の決闘」は何度も観ました(苦笑)
姉はサインを真似るシーンがお気に入りでした。
この映画のアラン・ドロンはたしかにいいですよね。
物語もスタイリッシュですし、文学的でもある。
「罪と罰」のラスコーリニコフという解釈、絶対そうだと
思います。しかし、子どもの時以来、この映画を
見ていないので、今観ると、印象が変わっているかも。
もう一度、観たい映画のひとつです。

えびさんへ

お姉さんも趣味が良いのは幸いですが、何でも共有は辛かったでしょうね^^;

これを書いたのも、もう3年前でして、またテレビでやってくれたら、また観ちゃうでしょうね〜
今プラズマテレビ42インチだし。(笑)
それより映画館で観てみたいです〜〜

ラスコーリニコフ、やはりそうですよね!!
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Author:吉乃黄櫻
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。アジアン雑貨・ファッションやパワーストーンも好き。西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!
身体にも環境にも良いエコ・石けん生活実施中&広めていきたいです。
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