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『黄金』 2007.7.7

贔屓のチームが10連敗もすれば、ひとつ勝つって事がこんなに嬉しいのか!と感激し、その後6連勝もすれば、なんとかプレーオフに食い込んでくれ~~頼むぜ~~!そして、もし3位以内に入れば、おっしゃあ、リーグ優勝じゃあ、日本一じゃあああ!
と、こう人間というものは、どこまでも欲深くなるものなのでありますが、この『黄金』はここまで儲ければ充分ではないかと思うのですが、そこまで儲ければ、さらに儲けたい、お前のものは俺のもの、俺のものも俺のもの、友達を裏切っても、殺してでも、オレが1人じめしてやるぜ!
とジャイアンよりも悪質に変貌していくお話であります。
金を目にすると人は変わってしまうという事を、どこまでも貪欲になるのが人間の本質であると、言いたい事はわかります。
ハンフリー・ボガード扮するドブズが、どんどん欲深く、疑心暗鬼になっていく様は (「疑心暗鬼」という方が大きかったと思います) 、なかなかだったと思います。
しかし、変わっていったのは彼のみでした。
もうちょっと何か複雑なものが欲しいなあ…という感じが残りました。

特筆すべきは、監督ジョン・ヒューストンの父親である、ウォルター・ヒューストンじいさん!!
何と魅力的なじいさんなんでしょう!!
金鉱を見つけた時のダンスシーンは必見の名場面だと思います。

そして、ラストシーンは、人生とはこんなものよ、と言っているようであり、後に『地下室のメロディー』や『現金に体を張れ』などのあらゆる映画に影響を与えたのではないでしょうか。

 

不運な運命も何もかもフッ飛ばしてしまうような、じいさんの豪快な笑い声が本当に素晴らしいです!
笑いと涙は紙一重であり、時には=なのだな、と、つくづく思いました。そして喜劇と悲劇も。

ところで、後で知ったのですが、ボギーにクジを売りつけて水をブッかけられる少年が、『冷血』のロバート・ブレイクですって!



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Author:吉乃黄櫻
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。アジアン雑貨・ファッションやパワーストーンも好き。西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!
身体にも環境にも良いエコ・石けん生活実施中&広めていきたいです。
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