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溝口健二『西鶴一代女』 2007.5.8

原作の井原西鶴の『好色一代女』読前と読後、2度観てみました。
まるで違う話になっているけど、これはこれでいいのかな?と思いつつ、やはり雑感。
溝口は田中絹代に惚れ込んで、どうも誤った視点に行ってしまった気がしてなりません。これの前の『武蔵野夫人』『お遊さま』と言い、何か納得がいきません。
主人公が原作のような好色な女でない事がつまらない一因ですが (タイトルから「好色」の文字をはずしてますけどね)、周りに翻弄されるだけの、振り回されてばかりの弱さにイラつきます。
嫌な事は断固として受け付けない姿勢が感じられません。
流されて不幸になっていくだけの女性としか見えませんでした。
田中絹代捨て身の演技と言われてますが、何か「お上品」で突き抜けてない気が、どうしてもしてしまいます。
『歌麿をめぐる五人の女』の花魁役の方が良かったと私は思います。



心機一転、起死回生を狙って成功した名作だと聞いたのですが、これが?と正直思ってしまいました。結構退屈でもありますし。
原作にない子供の話も、なんだかなあ、とゆー感じ。
この溝口作品は、原作とは大きく離れ、イタリアンリアリズムのような話になっているように思います。
ただ、もっと強くしっかりとした意思を持った中で、それでもどうしようもなく運命に逆らえない、という感じがしないんです。
ただふらふらと不幸になっていくように見えます。
しっかりとした思想を持った強い女とは正反対に思いました。

溝口は『お遊さま』『武蔵野夫人』は論外につまらないけど、この作品でも、田中絹代に好色女を演じさせたくなかったのではないか? と思ってしまいました。理想の女にしたてあげている気もしてしまいます。スゴイ監督なだけに、このあたりは実に残念なのです。
田中絹代は『雨月物語』がいちばん良かったと思います。

これ以前の『祇園の姉妹』の山田五十鈴、『雪夫人絵図』の小暮実千代、(これ以降ですが) 『祇園囃子』の若尾文子と小暮実千代、そして『雨月物語』『楊貴妃』の京マチ子、『近松物語』の香川京子など、実にベストなキャストであるだけに、田中絹代にこだわってしまったのが残念です。

 

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60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。アジアン雑貨・ファッションやパワーストーンも好き。西武ライオンズファン。
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