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吉田喜重『嵐が丘』 2006.12.20

吉田喜重らしいマターリ感が漂います。
しかし、このエミリ・ブロンテの名作を時代劇にした設定は、斬新であります。
そして、思ったとおり、松田優作は、まさにピッタシ中のピッタシでありました。
鬼丸は彼が共同脚本を書いたという「嵐神」そのものではないでしょうか。
「嵐神」については以下の日記を是非!
ETV特集「よみがえる松田優作」

田中裕子は、キャサリンが持つヒースクリフと同じ魂、邪悪なものというのが、いまひとつ伝わってきません。
気性の激しさや生き生きした陽気さもないです。
芯のしっかりした女性を表現してはいるのですが。
とは言え、田中裕子扮するキャサリンの日本版「絹」は、とても魅力的な女性でもあり、原作とは関係なしに観るのが正解かもしれません。

ちと重要なネタバレになりますが・・・

いちばんのクライマックスである、2人の情熱的な再会シーンがなかったのは、実にガッカリでありました。

しかし、ローレンス・オリビエが上品すぎてぜんっっぜん物足りなかったワイラー版に比べ、ヒースクリフよりも荒々しく邪悪な鬼丸 (松田優作) を見るだけでも、価値がある映画かもしれません。

いろいろ書いてます~
ジョルジュ・バタイユ『文学と悪』●エミリ・ブロンテ●
エミリー・ブロンテ『嵐が丘』
『嵐が丘』つづきです~
映画『嵐が丘』



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Author:吉乃黄櫻
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。アジアン雑貨・ファッションやパワーストーンも好き。西武ライオンズファン。
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身体にも環境にも良いエコ・石けん生活実施中&広めていきたいです。
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