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シュヴァンクマイエルの不思議な世界 2006.12.7

『自然の歴史(組曲)』『部屋』『地下室の怪』『陥し穴と振り子』『男のゲーム』『闇・光・闇』『対話の可能性』(「永遠の対話」「情熱的な対話」「不毛な対話」の3部構成。)

詳しくはこちらを。

CATVのお気に入りチャンネル「シネフィル・イマジカ」で、先月、シュヴァンクマイエル特集をドーーンと放映してくれました~♪
シュヴァンクマイエルの短篇集です。
シュヴァンクマイエルは新文芸坐のオールナイトと、神奈川近代美術館の「GAUDIA シュヴァンクマイエル展」で結構観ているのですが、最初の『自然の歴史』と最後の『対話の可能性』以外は、ほとんど観てなかった (と思う) ので、嬉しかったです♪
新文芸坐オールナイトと、シュヴァンクマイエル展の感想はこちらから飛んでくださいませ。

シュヴァンクマイエルのブラックユーモアは、かなりグロくて、ビックリドッキリなので、万人にお薦め出来るものではありませんが、うわー、ぎゃあ、なんと残酷な・・・と思いながらも爆笑してしまう、この不思議な世界!
その残酷性と言うのは、人間なら誰しも持っている物であり、それをユーモアたっぷりに暴き出しているのです。
そして、悪趣味ギリギリと言うか、もろ悪趣味と言えちゃうかもしれない芸術性は、現存している監督の中でもほんっっとに貴重な天才的なものだと思います。

『自然の歴史』は、地球の生き物の歴史そのものであり、生物学者的な才能も感じさせられ、天才的なものを強く感じる作品です。
御存じポー原作の『陥し穴と振り子』は、ほんとにハラハラドキドキさせられちゃいます。
次の『男のゲーム』の残虐性が凄いです。粘土だとわかっていても、うわあっ、うげっ、ぎゃあ!って感じでして、これでもかっつー残虐性に、ビックリしながらも爆笑!次の『闇・光・闇』も同じく。
『対話の可能性』の「永遠の対話」、有名なアルチンボルトの絵が、シュヴァンクマイエルにかかるとこうなるのか!と。パロディーも抜群に巧いです。
ラストの『対話の可能性』内の「不毛な対話」、不毛な対話とは、鉛筆削りで歯ブラシを削ったり、靴にバターを塗ったり、パンに靴クリームを塗ったり、叉は鉛筆削り同士で削り合ったりするものだと、ホントにそうだなあ、と感心しきりでした。世の中これが実に多いのでありまして。
凸と凹がうまく噛み合ってこそ、対話や人と人との関係が成り立つんですね。



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Author:吉乃黄櫻
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。アジアン雑貨・ファッションやパワーストーンも好き。西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!
身体にも環境にも良いエコ・石けん生活実施中&広めていきたいです。
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