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溝口健二『雪夫人絵図』 2006.11.3

鞭も蝋燭も縄も出てきませんが、夫に虐めぬかれる雪夫人、ある意味とってもSMチックであります。
そこまでやっちゃったら、冗談じゃ済みませんぜ、って感じでありまして。
浮気相手である浜田百合子の陽気な悪女ぶりが良いです。
心理的に追い詰められる雪夫人ですが、どんなに虐められようと、夫と別れられず、憎いのに逆らえない自分の性。そして女である事を恨む、と言う、エロティシズムが漂うような映画でした。

しかし、なんとも残酷なのは、彼女の恋人である上原謙ではないでしょうか。
雪夫人をいちばん苦しめたのは、実は彼なのではないか、と思います。
雪夫人を応援し、励まし、助けようとするのですが、なにかと言えば「もっと強くならないとダメだよ」と言われつづける事は、なんと辛く残酷なことだろう、と思います。
そして、薬を大量に飲んで自殺未遂をすれば、「ガッカリした」なんて言われて・・・。
しかし、元々だめ男のこの人に、もっとしっかりと雪夫人を支えろよ!と言ってみても、これまた酷な話かもしれましぇん。
溝口は、ダメ男と虐げられる女という構図を、大変多く、容赦なく描いていますね。
これは監督の生い立ちと関係あるとか。

なんと言っても、小暮実千代扮する雪夫人の、なんと気高く美しいこと!
そして、時々フと見せるかわいらしさ。
女の苦しみと弱さを、なんと美しく表現されいてるのでしょう。
彼女に憧れる久我美子と同じ気持ちで見てしまいます。ほんとに素敵でした。

究極の完全主義者である溝口監督ですが、この映画も、1シーン1シーン、セリフ、表情の1つ1つ、細かく徹底的に手を抜いてない事がわかります。



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Author:吉乃黄櫻
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。アジアン雑貨・ファッションやパワーストーンも好き。西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!
身体にも環境にも良いエコ・石けん生活実施中&広めていきたいです。
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