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寺山修司『書を捨てよ町へ出よう』 2005.10.13

新文芸坐の戦後60年企画、ATG 挑発のフィルモグラフィ( 後にこちらに全部まとめてリンクさせます。)、3日目です。

これは私、地元のツタヤにDVDがあったので、あやうく借りて観る所でしたが、この作品はぜったーーーーい映画館のスクリーンで観ていただきたいですっ。これは暗闇で観るべき映画なのです。
それじゃなきゃ、寺山の「映画は暗闇の中でしか生きられない世界。電気がつけば消えてしまう世界。」の意味が、実感的には伝わらないと思うんですよ。
「映画館の暗闇で、腰掛けて待ってたって何も始まらないよ」等のセリフにも、映画館で観ていればこそドキッとさせられます。
隣にオッサンでも座ってて、手出してきたらどーすんだよをい、とか恐れましたが。(^^;)
( 朝1で行って、ある程度空いてたせいか、これの時は両隣りいなかったんだけどね。その次の『田園に死す』では両隣りオッサンが・・・)

そして、この1971年の映画に、奇抜な物、斬新なもの、実験的なものは全部出尽くしてしまって、もうやる事なんぞないと思える今この時代に初めて観て、実に実に実に斬新で、そして新鮮で、びっくらこいちゃったのですよ。
ズシン ! と来ました。やられました。すげーっす。寺山。とんでもなく良かった。
この年で、こんな衝撃受けちゃうなんて、なんと有り難い事よのう。

画面を真っ白にしたりする発想が凄すぎ !

最初の少年の、青森弁のしゃべりに、もうKOされちゃいます。そしてラスト近くの叫びも、脳味噌に、胸に、ズーーーンと響きます。
なんかすげー迫力。素朴で純粋だからこその、この迫力。
ココに書いた、佐藤忠男さんがトークショーでおっしゃっていた通り、まさに「彼等にしか出来ない」演技でしょう ! 演技と言っていいかさえわからない。

あと、人との関わりが持てずに兎を偏愛する妹役の小林由起子、かわいかったっす。
ちょこっと出てくる丸山明宏もすんごい妖しくて良かったですよん。キレイなお肌 !

壁の落書き等の形をとって挿入される、ゴダール風引用の数々がまたイイ !

アラーキーのような写真の数々に、アバンギャルドな映像、めちゃめちゃセンスいいんですよ。
例えば娼婦のベッド。掛け布団をはいだら、何やらお経みたいな文字が出てきたり。あの部屋めちゃかっちょいかったです。ばっちしマッチした音楽も良いねえ。J・A・シーザーの歌がイイ !
横尾忠則風とも思える原色の色使いの素晴らしい事 !
ティム●サンドバッグも気に入ってもーたです。(笑) あれは(・∀・)イイ!
白黒になって画面が揺れる、あの線路等の映像がまた素晴らしい事この上ない !
つげ義春的世界に引き込まれます。

ラストでは、映画館側に電気をつけてもらうように寺山側で言っていたと聞きましたが、当時もほとんどの映画館では実行されなかったそうで、今回どうすんのかなーと思ったら・・・・・・やはり最後まで電気つきませんでした。
それにしても、出演者がカメラを向いちゃうってのはゴダールがやってアッと言わせた訳ですが、最初から、映画館で座って観ている客に向かって語るの、あれスゴイねー。
ラストに全員集合するのも斬新です。圧巻ですぜ。

これはもう、最近観た中で、めちゃめちゃインパクト強かったっすよ~。

さかさま世界史『英雄伝』の感想では、ぼろくそ言ってしまいましたが(^^;)、寺山修司、とんでもない才能ですっっ !

しばらく頭から離れないな。

 

クリックよろぴくー。


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Author:吉乃黄櫻
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。アジアン雑貨・ファッションやパワーストーンも好き。西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!
身体にも環境にも良いエコ・石けん生活実施中&広めていきたいです。
石けんライフの薦め☆石けんシャンプー&リンスについて☆
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