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『エデンの東』 2005.5.27

*2001年4月24日、別の所に投稿したものです。

この映画、何度か観てますが、あらためて観てみると、結構忘れてるもんですね。
ああいうラストだったのか…とか。
いちばん残酷な場面、(私がそう思ってるわけなんだけど) 父親がレタスで大損害を被り、その金額を取りかえそうとキャルが豆で儲けた金を父親に渡そうとする場面。
キャルのプレゼントを開こうと手に持った時に兄のアロンがそれをさえぎるように
「父さん、僕らにもプレゼントがあるんだ。実は僕達婚約したんだ」
と言う。(全く嫌なやつである。)
そしてこの父親のセリフ
「これにまさるプレゼントはないよ」
をいをい。そりゃあんまりじゃあごさいせんか?そんな事言われりゃあ、誰だって他にプレゼント用意してる人は不快になるに決まってるじゃあないですか。
実際そんな事思ったとしても、そっとアロンだけに告げるのが筋じゃあないっすか?
なんでそんなに人の気持ちがわからず、思いやりがないんでしょ。
…とこの場面は幼い頃に観た時にも大変腹が立った事はよ~く覚えています。
あと、兄の婚約者が私大嫌いでイライラした事は良く覚えていて、今回観た感想も同じでした。
しかし、アベル的人間(父親、兄、婚約者もどっちかと言うと)とカイン的人間(キャル、母親) の違いみたいなもんは、良く描かれていたと思います。
アベル的人間の押し付けがましさ、支配的、「人を許す」などという傲慢さ、人間至上主義がよく表わされていて、「そうそう、その通り。こーいう奴らは!」と思って観てました。(笑)
(全く私の趣味の問題です。不快に思われた方、すみません。)
そういう意味では結構いい映画だったんだけど、ラストが気にいらんのですね。
まあ、この映画は、カインとアベルがテーマになってると共に、『親子関係』『愛』というのもテーマとしてあるみたいだからしょうがないんでしょうね。
最後はやっとキャルが父親の愛を得られました。ちゃんちゃん。という感じで、どーにも後味悪かったです(笑)。
稼いだ金を持って町を出て、1人で生きていく方が、よっぽどカイン的なのになあ、と思ったのでした。



エリア・カザンと言えば、『紳士協定』も、どーもラストが好きになれないのでした。



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吉乃黄櫻

Author:吉乃黄櫻
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。アジアン雑貨・ファッションやパワーストーンも好き。西武ライオンズファン。
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