ゴダール『右側に気をつけろ』 2005.3.28
『右側に気をつけろ』は、ゴダールが真顔でドストエフスキーの『「白痴」 パート2』を演じようという馬鹿馬鹿しいまでのコメディーであり、題名はジャック・タチのボクシング・コメディー『左側に気をつけろ』(1937、ルネ・クレマン演出) に対するオマージュを意図して選ばれたものだそうです。(蓮實重彦の解説より)
自ら主演しているゴダールがめちゃめちゃお茶目で笑えます。
ゴダール映画の何がイイって、例えば『女は女である』のような、馬鹿馬鹿しいユーモアが私大好きなんですが、コレももう可笑しくて顔ニヤケっぱなしで観てました。
フザけ方と言い、パロディー満載な所と言い、ゴダールってジョイスと同類な面があると思うんですよ。人をおちょくった所はさらに夢野久作とも同類なよーな。
そして、ネタ元を知っていれば ! と悔しがる事数知れず。
だいたい『左側に気をつけろ』がわかんねっす。(^^;)
空港でのヘンな演劇調なカップルの爆笑シーンは、シェイクスピアかと思ったら、ラシーヌなのね・・・そして機内でいきなり乗客全員でロートレアモンの『マルドロールの歌』を朗誦するのなんて、もう可笑しいのなんのって。これは私途中まで読んだんですが…ハードカバーでかなりブ厚いから家で読んでで途中でほったらかし状態。
ジェーン・バーキンがオープンカーの助手席に乗って、ちょっとだけ登場。しかし、それにしても、この人ったらとんでもなく素敵ではないですかっ! ため息出まくりって感じでした。は~、かっちょいい人だよなあ~。
そして、林にいる男にパリへ行く道を聞くんだけど、その男に
「あら、蟻さんじゃないの ! 」
男は
「ああ、蝉さんか」
って・・・
そして「パリに用事があったら言ってちょうだい」と言う蝉さんに、蟻さんは「用事ならある。ラ・フォンテーヌに伝えてくれ。クソったれとな ! 」
ラ・フォンテーヌの寓話に「蝉と蟻」と言うのがあるらしっす。
ラシーヌやラ・フォンテーヌは、プルーストの『失われた時を求めて』に度々出てくるし、他の小説でも目にしてたので興味は持っていたのですが、未読。これ読んでいれば、さらに爆笑だったのに~。
いやーしかし、おもしろかった ! 大好きな作品になりました。
クリックよろぴくー。


自ら主演しているゴダールがめちゃめちゃお茶目で笑えます。
ゴダール映画の何がイイって、例えば『女は女である』のような、馬鹿馬鹿しいユーモアが私大好きなんですが、コレももう可笑しくて顔ニヤケっぱなしで観てました。
フザけ方と言い、パロディー満載な所と言い、ゴダールってジョイスと同類な面があると思うんですよ。人をおちょくった所はさらに夢野久作とも同類なよーな。
そして、ネタ元を知っていれば ! と悔しがる事数知れず。
だいたい『左側に気をつけろ』がわかんねっす。(^^;)
空港でのヘンな演劇調なカップルの爆笑シーンは、シェイクスピアかと思ったら、ラシーヌなのね・・・そして機内でいきなり乗客全員でロートレアモンの『マルドロールの歌』を朗誦するのなんて、もう可笑しいのなんのって。これは私途中まで読んだんですが…ハードカバーでかなりブ厚いから家で読んでで途中でほったらかし状態。
ジェーン・バーキンがオープンカーの助手席に乗って、ちょっとだけ登場。しかし、それにしても、この人ったらとんでもなく素敵ではないですかっ! ため息出まくりって感じでした。は~、かっちょいい人だよなあ~。
そして、林にいる男にパリへ行く道を聞くんだけど、その男に
「あら、蟻さんじゃないの ! 」
男は
「ああ、蝉さんか」
って・・・
そして「パリに用事があったら言ってちょうだい」と言う蝉さんに、蟻さんは「用事ならある。ラ・フォンテーヌに伝えてくれ。クソったれとな ! 」
ラ・フォンテーヌの寓話に「蝉と蟻」と言うのがあるらしっす。
ラシーヌやラ・フォンテーヌは、プルーストの『失われた時を求めて』に度々出てくるし、他の小説でも目にしてたので興味は持っていたのですが、未読。これ読んでいれば、さらに爆笑だったのに~。
いやーしかし、おもしろかった ! 大好きな作品になりました。
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