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ヴィスコンティ『家族の肖像』 2007.3.13

もしかして私、ココでとんでもない間違いを書いたかもしれません。
シルヴァーナ・マンガーノを自分の母親そっくりに描いたというのは、もしかしたら、こちらだったでしょうか?
いつもながら美しいシルヴァーナ・マンガーノが、『ベニスに死す』の母親役とは全く違う面を見せます。上手い役者だと思います。(こちらもすんごいキレイで良いですよ~)

<家族>というのは、ヴィスコンティ映画のキーポイントであるのではないかと思います。
この映画は、別の形で家族とは何であるかを見せていると思います。
バート・ランカスターは、この映画がいちばん好きです。

ヘルムート・バーガー、ダリル・ホールにクリソツじゃないっすか?
 

その他ヴィスコンティに関してはこちらから。

・・・なんてアッサリしたレビューなんだと自分で呆れますが、好きな映画ほど書けないもんですねえ。



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テーマ : ★おすすめ映画★
ジャンル : 映画

ヴィスコンティ『地獄に堕ちた勇者ども』 2007.3.8

元から大好きな映画ですが、妖しい退廃的美は実に見事!
ヘルムート・バーガーは、もしかして地でいけたんではないかっつーくらい、すんごい良いですっっ!ハマりすぎ~~女装シーンは必見でしょう!

ドストエフスキーの『悪霊』のスタヴローギンの少女陵辱シーンが出てくるあたりは、ドストファンはニヤリという感じですが、これ、もしかして、このシーンだけではないみたいです。
もしかしてアッシェンバッハのモデルはピョートルなのではないでしょうか?確信はないのですが。

ソフィー役の、欲望に満ちた貪欲な顔が実に良いです。
そして、シャーロット・ランプリング!!大好きな女優さんですが、この人ほど退廃美の似合う人っているでしょうか?
ダーク・ボガードも出ているって事で、どうしても『愛の嵐』を連想してしまいますっっ。ね!
無修正版、観たいですっっ。



 

*2011年5月23日現在、連日ダンナが持ってるDVDで『ドラゴンボール』を見てるんですが、ブルー将軍って、この映画のマーティン (ヘルムート・バーガー) のパロディーではないでしょうか?
それにしても『エルトポ』のパロディーが出てきた時は、びっくらこきました〜

   

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ヴィスコンティ『ルートヴィヒ』 2007.1.17

昔観た時は、いぢわるな目線で観ていたんです。
本物のルートヴィヒよりもちとゴツイよなあ、とか。(ちと鹿賀丈史に似てないっすか?最初の方。)
しかーし、なんて私はバカだったのだろう、と思いました。ゴツイとかそんなこたあどうでもいいじゃありませんかっっ!
ヘルムート・バーガーの何と素晴らしい事!
(それにしても、いつも思うんだけど、Hバーガーもアラン・ドロンも、なんて帽子が似合うのかしらん。)
ルックスとしては、弟役が本物のルートヴィヒに似てたかも。ルートヴィヒよりもこの弟の方がヤヴァかったですね。
ルートヴィヒは晩年太ってしまうのですが、なにげに服装や、やつれたように見せたメイクに、そんな感じを出していました。苦悩する姿がすんごい良かったです。

エリザベート役のロミー・シュナイダーも、これまた本物の方が全然美人でして、似てないのですが、実に魅力的なエリザベートでありました。
この人の登場と共に、パッと周りの空気が変わる感じ。
エリザベートの自由奔放さも良く表現されていて、性格的には、本物よりも本物らしい感じがしてしまいました。
って意味わからんですね。
つまり、あの束縛を嫌う自由な性格は、モノホンのエリザベートよりもルックス的にロミー・シュナイダーの方がピッタシきてしまうんだよなあ…という意味です。

そして、何と言っても、一切セットなしのモノホンのお城を堪能出来る所が、下手なドイツ紹介番組よりもずーーーっと楽しめます。

それにしても、ワーグナーのがめつい事!(^^;) まあ、ワーグナーというよりコジマなのかもしれませんが…。

しかし、孤独さは良く表れてましたが、ルートヴィヒの狂気性はあまり感じられず。もっと変人だったと思います。
彼は芸術を深く深く愛し、想像したことをことごとく実現してしまった困ったちゃんなのでありました。
しかし、マリー・アントワネットは自分を着飾る事にお金を使いまくりましたが、彼は愛する芸術と芸術家にお金を使ったのです。そして、それが今となっては、観光客を賑わせ、国を (今はドイツですが) 潤わせている訳です。

 

 

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ヴィスコンティ『夏の嵐』『ベニスに死す』 2007.1.11

BSとCSの特集で、ヴィスコンティ作品をいっぱい観られて、かなり嬉しいです。
『夏の嵐』は初だったのですが、根本的に『ベニスに死す』と同じようなテーマがあると思いました。作品全体としては、あまり似てないと思いますが。
『夏の嵐』は中年女性の恋であり、『ベニスに死す』は中年男性の恋で、交流のあるなしの違いはありますが、老いの悲しさが切実に伝わる作品であると思います。アリダ・ヴァリにしても、ダーク・ボガードにしても、ほんっっとに痛みが伝わってきますよね。(まあ、アリダ・ヴァリの方が若いけど・・・)
そして、『夏の嵐』は、ヴィスコンティ作品によくある退屈さがない上に、オペラなど、本物の貴族の生活を観て楽しむ事も出来る所はスゴイです。
究極は『ルートヴィヒ』の城ですが、セットじゃないですからね。本当に凄すぎです。(『ルートヴィヒ』の感想も、今度UP予定です)
そして、衝撃なラストがスゴイですっっ。
ストーリーのおもしろさは、例えば、ちょっと前に観た『イノセント』とも似た所があるかも。
最初の方はマターリした恋愛ものっつー感じで、ちと退屈な面もありますが、話が進むと共にぐいぐい観られちゃいます。





『ベニスに死す』は、ひとことで言えば「抜群の美しさを持つ退屈な映画」だと思います。(^^;)
海岸の美しさは勿論の事、ビョルン・アンドレセン少年のしぐさ1つ1つが究極の美を醸し出してますよね。これに魅せられて、退屈なのに何度か観ている映画です。(DVDに移行しちゃったし)
そして、母親役のシルヴァーナ・マンガーノがまた美しいこと!ヴィスコンティの実際の母親に近づけたとかって話を、のちに彼女が言っていました。あまりに監督の母親に似せようとするから恐かったとか何とか。
この母息子は全く違和感なく似ています。
そして、マーラーの音楽が似合い過ぎ!

 

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ヴィスコンティ『白夜』 2006.12.5

「地震速報」が入って号泣だった、NHK-BS2でやっていたヴィスコンティの『白夜』。
ドストエフスキーの原作は読んでいましたが、だいぶ忘れてしまっていました。観ているうちにだんだん思い出したとゆー感じです。

セットを使用しない、あの『ルートヴィヒ』のノイシュヴァンシュタイン城まで本物を使っているヴィスコンティにしては珍しい、全てセットでの撮影です。



マストロヤンニがすんごい若いですっっ。
ちと二枚目すぎな感はありますが、ドストエフスキー作品の登場人物によくある滑稽な感じが良く出ていて、おもしろかったです。
ナタリアに出会った時の会話なんて、ああ、ドストエフスキー だ!と。

そして、『居酒屋』での疲れ切った悲劇的な姿が印象的な、ナタリア役のマリア・シェルのなんとかわいい事!
ぜってー、こんな女性いねーだろっつーくらい、純粋で無邪気でやさしい女性です。
男だったら惚れるだろなー、と思ったのですが、どうですか?
ダンスシーン最高です!



ジャン・マレーがこれまた男前ですねえ。
人生を語っているような顔をした娼婦も印象的だったのですが、ちと調べてみましたら、娼婦役のクララ・カラマーイ、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』の人だったんですね!



人生とは、運命とは、なんと残酷なのだろう、と思わせられる悲しいラストでありながら、なんとなく暖かい、ほのぼのとしたものも感じられる、明るさもほのかに見えるラストでした。



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吉乃黄櫻

Author:吉乃黄櫻
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。アジアン雑貨・ファッションやパワーストーンも好き。西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!
身体にも環境にも良いエコ・石けん生活実施中&広めていきたいです。
石けんライフの薦め☆石けんシャンプー&リンスについて☆
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