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『イントレランス』 2010.1.12

 

澤登翠活弁リサイタルのメインは『イントレランス』!!
この映画はテレビ画面では2度は観てますが、あのバビロンをスクリーンの大画面で見られる! と、めちゃ楽しみにしてました。
『弁天小僧』が終わると休憩が入り、「おせんにキャラメルいかがですか~」とレトロな売り子が!
そして『イントレランス』の登場です! 澤登翠さんの解説もあったので、実にわかりやすかったです。
ちとこちらから拝借しまして…古代バビロンの崩壊を描く<バビロン篇>、キリストの悲運を描く<ユダヤ篇>、聖バーソロミューの虐殺を描く<中世篇>、ストライキで職を失った青年と乙女の純愛を描く<現代篇>の4つの物語が完全に平行で進んでいく映画なのですが、なんと、当時わかりやすくしようと、この4つの話を別々にまとめてしまったとか。( ̄□ ̄;)
これは同時進行だからこそ意味があるのです!と澤登さんはおっしゃってました。
そして、知っている映画のはずなのに、あまり把握してなかったみたいでして^^; 活弁付きで観て意味がやっとわかったみたいな・・・(汗) 家でビデオ観てても集中できないっつーのもあるんですよね。
いやーコレ、こんなに凄い映画だったのか!!と。
後半のドキドキハラハラは凄いっす。
リリアン・ギッシュがゆりかごを揺らすと場面が変わるのですが、後半めまぐるしくゆりかごが揺れる所は、もうほんっっっとに見事でした。
そして俳優たちがまた素晴らしい!
現代篇の、すごく純粋な女性のかわいらしくて上手いこと!
バビロンの山の少女も、かわいくて良かったです。今風なルックスにもビックリしたり~
これ、詳しいキャスト知りたいっすね。ちゃんと何役が誰ってゆーのが。

最初にこの映画の存在を知ったのが、おそらくケネス・アンガーの本『ハリウッドバビロン』だったと思います。

 

トップに出ていて、バビロンの凄さに圧倒されました。
私がサイレントに興味を持ったのも、この本がきっかけだったと思います。
ちょっとだけ引用して終わります。

 グリフィスによる幻想の都、バビロン!
 足場で組まれたはりぼての山、空中庭園、二輪戦車競技場の塁壁、雲をつく巨象、これらメソポタミアの蜃気楼が、オレンジ林のなかに方を寄せ合って建つミッション様式の木造家屋の頭上高く、忽然と姿を現わした。一九一五年、ハリウッド。不吉な物語が、ここに始まる。
 絢爛たる時代 (パープル・エイジ) の開幕だ。


コレDVD出してほすぃ~~昔渋谷まで見に行ったしビデオ持ってますた。





 

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テーマ : 映画レビュー
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『弁天小僧』'28 2010.1.6

こちらに書きました澤登翠活弁リサイタルで上映されたのが、チャップリンの9分の作品『公債』(1918)、衣笠貞之助監督、林長二郎 (長谷川一夫) 主演の『弁天小僧』、そしてあのグリフィス監督の『イントレランス』でした。

『弁天小僧』は、わずか11分しか残っていない作品ですが、もう充分におもしろかったですっ!!
私でも知ってる「知らざあ言って聞かせやしょう」のセリフもバッチシ入っているし!
『忠臣蔵』観た時もびっくらこきましたが、林長二郎の頃の長谷川一夫の妖艶なことったら!!
この役はまさにピッタシでした。
妖しく美しく粋! そんでもって、客を楽しませる事を心得ていて、もう流石としか言いようがないっすね。
女装がココまで似合っちゃう俳優って、なかなかいないと思います。この色っぽさは凄すぎー! それでいてフツーに男役やっても、ちゃんと男らしいってスゴイかも~~
少し美輪明宏と共通のものがある魅力かもしれません。

チャップリンは、そこそこ笑える小品と思ったので、スマンが省略で。^^;

雷蔵も見てみたい~~







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テーマ : 日本映画
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フリッツ・ラング『メトロポリス』 2008.10.5



またまた例によって、mixiに書いたメモをそのままUPです。↓ ちょびっと手直しあり。

フィルムの4分の1は失われているとか。出来る限りオリジナルに近づけたとゆー最新バージョン。
すんごいおもしろかった!!
後に与えた影響も凄い。ブレードランナーなんて、かなり影響受けてるんでないかと。手塚治虫版メトロポリスってのもあるけど、手塚はフリッツ・ラングからかな~~り影響受けてるね。 (博士キャラは『月世界の女』↓からの影響がかなりではないかと。)



芸術面でも素晴らしく、ドキドキワクワクさせてくれるストーリー展開。今見ても全く古くならない。ほんっっとにフリッツ・ラングって凄い。
歓楽街ヨシワラなんてのが出てくるだよ。
世界一美しいロボットも見もの。
描かれている世界は現代のアメリカや日本に近い。

   

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フリッツ・ラング『ニーベルンゲン』 2008.10.3

【送料無料選択可!】フリッツ・ラング コレクション/クリティカル・エディション ニーベルンゲン

多分↑コレよりずっと長いバージョンだと思います。
とにかくびっくらこきました。これもmixi に書いておいたメモより、そのままコピペです。↓

いやあ、フリッツ・ラングは物凄い監督じゃ。
「ニーベルンゲン」超大作連続活劇。めちゃめちゃ凄かった!ワニかトカゲにしか見えない竜はまあ置いといて。
衣裳が見もの!クリームヒルトの衣裳はクリムトみたい~~インテリアもスゴイ~~んで、やはりウィーン出身なのね。
楯もひとつひとつ違うデザインで素敵だった!
芸術面も配役も良いし、ストーリーもすんごいおもしろかった。

クリームヒルト役はゴールディー・ホーンぽい美人でお人形のようにかわいかったのが、復讐に燃えたら凄い迫力。
敵のハーゲン・トロニエのカッコイイこと。
嫉妬、悲しみ、復讐、いろんなドロドロした感情も見事に描かれている。
フン族が猿っぽくて気になったんだけど。実際は知らんからなー。



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ダグラス・フェアバンクス『ダグラス大王』『ナット』 2008.6.9

5月23日金曜日にアテネ・フランセ文化センターに「ダグラス大王」His Majesty, the American 1919(79分)と「ナット」The Nut 1921(62分)を観に行きました。
前日のシュトロハイムより、だいぶすいていて楽でした。
ダグラス・フェアバンクスは、『奇傑ゾロ』や『バグダッドの盗賊』あたりはテレビで観たと思うのですが。



特にカッコイイとも思えず。
今回もどうしよっかなーと思ったのですが、ボリス・カーロフが出ている所が気になりまして、ちょっくら観に行くことにしました。
(でもボリス・カーロフわからんかった・・・_| ̄|○)
んで、スクリーン映像で観るのは初めてでして、なるほど、この人はアクションが凄いのか!と思ったり。周りを明るくする笑顔がキュートかもしんない、と思ったり。
こちらに書いてありますが、彼は、映画製作会社フェアバンクス・ピクチャーズの設立を経て、1919年にD・W・グリフィス、チャールズ・チャップリン、メアリー・ピックフォードと共にユナイテッド・アーティスツ社を設立しまして、映画界に随分と貢献した人なのですね。
どっちだったかの映画の初めに、チャップリン、メアリー・ピックフォードと共にの挨拶文が出ていました。
チャップリン的なコメディーで、なかなか楽しませて頂きました。
『ダグラス大王』の最初の火事の中、次々とすんごい早さで人を助ける所すごかった~~2秒に1人ぐらい。(笑)
それと『ダグラス大王』の女優さんがかわいかった~~。
『ナット』は、発明好きの変わり者主人公が、好きな女性の為にあらゆる事をしては失敗ばかり、という話でして、最初から爆笑させてもらいました~~『モダンタイムス』を思わせるような、起こされて出掛けるまでの支度を機械にされる所なんて!ラストもとっっても洒落ていて良かったです。



そして、なんとなく思ったのは、男性が、女性の為にここまで頑張るって、こういう男性って絶滅したんではなかろうか・・・って事です。
勿論女性が強くなった事は良いことだとは思いますが。
今は女性からプロポーズする方が多いかも・・・って感じだし、たいていは出来ちゃったから結婚するしかないかってパターンだったり、ですよね。

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吉乃黄櫻

Author:吉乃黄櫻
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。アジアン雑貨・ファッションやパワーストーンも好き。西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!
身体にも環境にも良いエコ・石けん生活実施中&広めていきたいです。
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